gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2016.12

変化

今年1年間を思い出して、スッキリとこんな年だったとは言えない。きっと、もっと後になってからこんな年だった、と言えるんだろう。ぼくはこの時期に、これまで書いてきたことをスッキリとまとめなければならない、と思っている。誰も味方がいなくなったとし…

自転車とジョギング

陽向が自転車に乗り、ぼくはジョギング。二人で並んで5キロ離れたラーメン屋まで走る。まだ、ゆらゆらしながら走る自転車をときおり支えながら。たぶん数か月後には、ぼくが走ってついていくのがやっとになるだろう。陽向が目覚ましく成長したこの一年を思う…

怒らない

怒ってしまうのは、自分に対して疑念を抱いていることの表れだ。揺らがない軸があれば、怒ることはない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

忘年会

年を忘れる会、という言葉の意味をあまり考えたことがなかったけれど、「いやなことは忘れて、来年をポジティブに迎えましょう」という会なんだな、と改めて思う。感情はリセットすることが大事だということは、最近つくづく思う。日本人ならではの命名なん…

パントマイム

パントマイムで、ガラスの壁、コンクリートの壁、鉄の壁を表現し分けることができるパントマイマーは、自分の中にそれぞれの素材を思い描くことができることが大切だ、と言ったそうだ。答えは、その人の中に在る。何事も、それが基本。 ← 創造性の連鎖でつく…

みんなで決めない

複数の人で一つの物事を決めるとき、コンセンサスをとろうとするのが一般的だ。それは、それぞれの意見の重なり合う部分をとる、ということだ。だが、それぞれの人間の部分は、重なり合わない部分にこそ存在していて、それを捨ててしまうならば、そもそもそ…

サンタクロース

サンタクロースはいない、っていつ知ったか、ということが話題になることがある。けれど、そういう想像上の存在は全部いるのだ、と物心ついたときから思っている。実在するかどうかは重要ではない。だから、決まって12月25日に来てくれるサンタクロースはい…

失われるもの

砂漠に水を撒くようにしか見えないことでも、それが信念に基づいているのであれば、とにかく続けることだ。断念することによって、失われるものの大きさは計り知れない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつく…

JUSTICEについて

あるパーティで出会った税理士さんがおっしゃっていたこと。正義と訳される「JUSTICE」という言葉について、日本人は誤解している。日本人は、「0か100か」と捉えているが、英語では「ちょうどいい具合」という意味なのだ、と。正義についての捉え方は、…

0.7%

ある会社の電話営業のアポイント獲得率は0.7%だという。迷惑そうに冷たく断られることもあるだろう。100件かけつづけて、1件も取れないかもしれない営業に、ぼくだったら確実にまいってしまう。けれど、その会社はそれをたったの0.7%と見ない。0.7%もあるの…

KANEKITCHEN NOODLE

旅の通過点としてのカウンター。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

風が来る

何か風が吹いてくるのを感じている。必要なことは、五感を研ぎ澄ますことだろう。つまり、自分らしくいることだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験…

自動的

オートマティックに進んでいくことが、人生の過半を占めるような社会を生きている。それがよい方向であれば、ラクチンだ。だが、それがよい方向なのか、悪い方向なのか、分かりづらいことが多いのが困る。一つのことに集中したいから、あとはオートマティッ…

古くならないこと

古くならない、とは新しいままでいることだけを意味しない。「新しいー古い」という軸を消し去ることだ。これこそ、完全に古くならないことだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店…

WEBの可能性

WEBで一日にたくさんの人に読んでもらうことは容易ではない。でも、ほんのちょっとしたことで、2倍の数の人に読んでもらったり、2倍のページ数読んでもらったりするらしい。それらの工夫を重ねながら、あとは文章に集中することで、たくさんの読者を得…

ストーリーテラー

ぼくは、26歳で建築の学生になったときから、つくられる空間は詩的でなければならないと思い込んでいた。そう思っていない人もいるが、お構いなしだった。そうでなければ、ぼくにとっての意味がないのだから。ぼくのプレゼンは、必ず詩的な言葉で構成した。…

対話

ぼくには対話が必要だ、ということをこれまで何度も書いているような気がする。対話とは、外部に接することだ。そして、違いを明確化することに力を入れる。共通点を見出すのは、その手段に過ぎない。なぜなら、違いこそが対峙する相手そのものであり、私そ…

子供の視線

一度家へ帰って、食事をしてから、また会社へ舞い戻って、仕事をしている。陽向が寝るときに毎日枕もとで話を聞かせているから、嫌がるかなあ、と思って家を出るのを躊躇したが、彼はこう言った。「ええっ、行くの?でも、一度決めたんだったら、行ってきな…

撮影

空間を引き渡した後、撮影のときに発見することは多い。デザイン意図には、顕在的なものと、潜在的なものがあることを知るのはそんなときだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗…

幸運

振り返ると、出会いはいつも幸運の下にある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

貝殻拾い

九十九里浜で陽向と貝殻を拾う。一番大きなもの、一番きれいなもの、一番面白いもの、・・・そんなテーマで競う。ときおり、波が足元に寄せる。風景は、いつも空と海と砂しかない。こんなにシンプルな環境で、ものを探して遊ぶことが愉しい。 ← 創造性の連鎖で…

コンセプト

「創造性の連鎖」は分かりにくいと言われている。それは、空間に対して、ぼくが求めているものが、世の中の一般的なそれとは、逆だからである。「空間は、開いていなければならない。」ぼくは、旅の経験などから、人々が最も良い状態でいられる空間の条件は…

ラーメン

熊本で人気のラーメン店へ行った。まとまっているけれど、何かぼくには物足りない。子供の頃、基山や久留米で食べたラーメンは、これほどまとまっていなかったけれど、それがゆえにガツンと来るものがあった。アンバランス、アシンメトリー・・・。一本、筋は通…

全力

「手を抜かないでつくってほしかったんです」8年前にお店をつくらせていただいたクライアントと久しぶりに飲んだ。最初にお会いして、2回目は提案でお会いして、3回目はもう引渡しのときだった。空間づくりを100%ぼくたちに任せていただいたのだ。そこま…

金物

金物については、コンマ1ミリ単位の精度の話になることが多い。おおざっぱでいけるわけがない。手加工でやるぼくらにはお手上げだ。また、機能的におおざっぱでよいこともあるし、そんなものには、そんなものの良さがある。それを突き詰めることはぼくらにも…

光のカーテン

「光のカーテン」をつくってほしい、というお題をいただいた。こう聞くと、それぞれの人に様々な別のイメージが浮かぶだろう。言葉が持っている多義性が、想像力と創造力を喚起する。「いや、それはこれのことですよ」と写真を見せられたりすると、がっかり…

路傍の塀

路傍の塀は、静かに佇む。何かを、ぼくに語りかけるかのように。そんな表情を前に、じっと立ち止まってしまったことが何度もある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:…

振り子

https://youtu.be/yVkdfJ9PkRQ周期の公倍数が同じ振り子を周期の小さい順に並べて、同時に揺らし始めると、美しい曲線が時間と共に規則的にずれていく様を見ることができる。これをpendulum waveというそうだ。このようなシンプルな原理に基づいてできる、美…

黒鍵

黒鍵は、ドレミソラドで、それだけで曲をつくると演歌になる、と義理の兄に教えてもらった。黒鍵だけで演奏するなら頭でも弾ける、とピアニカを頭で弾く、という余興を披露する義理の兄は、いろんな意味ですごい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリ…

空気

以前にもきっと同じことを書いたと思うが、阿蘇の近くへ帰ってくると空気が違う。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場