gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2015.7

カブトムシのメス

番いで飼っていたカブトムシだが、昨日まで元気だったメスが、朝には触覚しか動かなくなり、夜帰ってきたら死んでいた。オスは落ち着かない様子で、ずっとメスの周りを動き回っている。朝に入れたゼリーには、全く手をつけていない様子だ。カブトムシにも感…

物語

あらゆる事象を物語に変換することによって、かたちに表し、存在させる。そうしなければ、存在しないまま、消えていくものがあまりにも多いからだ。消えて、忘れられれば、それが存在したことの意味はどこにあるというのだ。ぼくは6年以上も毎日このブログ…

本物

シンガー/ソングライターと、人から提供してもらった曲を歌う歌手とは、どちらがより本物の歌手なのだろう?ぼく自身がなりたいとすれば、シンガー/ソングライターだが、見渡すと、途中で歌を書けなくなって消えていく人はとても多いと感じる。そんな人たち…

フットワーク

考え込む自分をとりあえず横によけて、フットワーク軽く動いてみる。動く自分を、もうひとりの自分が横から見ている。動くことによって、見たことのない世界と接触する自分を。それを見ているうちに、考えが進み始める。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン…

ランニングの途中に

南青山の外苑西通り沿いに焼き鳥&ワイン「とりの」がオープンした。ランニングの途中に、外から盛況の様子を眺める。みんなが笑顔でいるのを見て、ホッとしてまた走り始める。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しなが…

理想の仕事

理想と現実のギャップを埋めるために、会社をつくるのではないだろうか。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデ…

夜の船着場

ずっと前に住んでいた行徳へ行きたくなって、そこで夕食を済ますと、陽向が「海、見たい」という。きれいな海はないが、海はすぐそこにある。船着場へ降りていくと、なにかの大群が蠢いている。フナ虫だ。この気持ちの悪さは、久しぶりだ。気持ちが悪いが、…

応援

ある自治体がぼくらを応援したい、と言ってくださる。ありがたい話だ。では、ぼくらを応援していることを表明してください、とお願いした。そうすれば、ぼくら同様に、社会をよくしたいという考えで、新しいことに取り組む人たちが、周りに協力を仰ぎやすく…

トクサ

http://www.kusaki.net/plantdata-tokusa.htm より転載植物にある規則性を求めるときに、使いやすい一例として、トクサがある。特に、この季節には、この涼やかさがたまらない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しなが…

映画 アイス・ストーム

1997年。アメリカ。外からはなんの問題もない幸せな家庭が、もろく崩れていく様態を描く。近所づきあいの中に、性の問題が入り込むと、関係は泥沼化するだろう、と直感できる。「岸辺のアルバム」との類似性がよく指摘されるそうだが、あれは一家族の問…

夏の愉しみ

元々、夏はあまり好きではなかったが、陽向が生まれてから、夏はとても愉しい季節だ、と認識するようになった。彼の愉しんでいる顔を見ながら、ぼくらも夏を愉しんでいる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつ…

汚しうる美2015

汚しうる美のアイディアを得たのが1994年だから、もう21年前のことだ。無秩序に秩序のレイヤーを重ねる、という発想は、今もグリッドフレームのプロジェクトの基本をなしている。一対一で向き合うための空間として考えたことを、店舗空間に応用するこ…

イワシとシュモクザメ

葛西水族園に入ると、最初の水槽にイワシの大群がいる。きれいだなぁ、と近づくと、同じ水槽にいたシュモクザメが群れから離れたイワシにがぶり!一瞬にしてイワシのしっぽの方半分を食べてしまって、残された頭の方半分が底へ沈んでいく。ちょっと心の準備…

茶会

藪の内流の茶会の稽古場を見学する機会があった。堀口捨巳の「利休の茶室」を読んで以来、長年憧れていた茶会だ。お稽古事に変わりはないかもしれないが、その先にある精神性を感じたくて、目を凝らす。戦国の武士たちの心境に近づきたい。その心境と、所作の…

戦争

今、この国が戦争へ向かっていることを憂う人は多い。たぶん、兵士になることを拒む人の数は尋常ではないだろう。国家権力で、その人たちを罰することが不可能なくらいの数だろう。だから、結局は憲法の条文通りになる。ぼくは心配していない。 ← 創造性の連…

抜歯

親不知を二日連続で2本抜いた。ぐらぐらしていたにも関わらず、抜けるときに「ポキッ」という音がする。あれはいったい何の音なのだろう? ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デ…

デザイナー魂

自分がつくるものに対して、信念を持つこと。お店の内装であれば、それがお店を成功に導く確信を持つこと。グリッドフレームのスタッフ全員が、そのような気概を持たなければ、「創造性の連鎖」は意味を持たない。逆に、言い訳の種になってしまいかねない。…

花火

花火といえば、小学校の頃の、福岡・小郡市の花火大会を思い出す。家族4人で2〜3kmの田んぼ道を歩いて、宝満川の河原へ。同級生も家族で来ている。学校の外で会うとなぜか新鮮だ。出店で、りんご飴を買って、それを舐めながら、ゆったり河原に寝転んで…

服装

大学生の頃は、DCブランド全盛期と一致するから、アルバイトした金は結構な割合で服に費やされた。PASHUというブランドが好きで、セールにならんだこともある。知識は全くなくて、好きな音楽を聴くように、服を買っていたのだと思う。悪くない時代だった。金…

世界の中心

モンゴルの大草原、サハラ砂漠、海の上、どこでもいい。どこまでも平坦な世界に、たった一人で立つ自分を思い出してみる。世界の中心にいる、という感覚。その感覚を取り戻すことによって、乗り越えられることがある。自分はどこまでも小さいけれど、そこに…

親不知

ぼくの歯には、親不知がまだ3本も残っている。20代のときに、4本中2本抜いたが、1本はその後、新しく生えてきた。そのまま、この年になるまで放置してきたが、なんの問題もなかった。でも、最近になって、根元がぐらぐらしてきて、噛んだ瞬間に、突然…

控えの自分

そのときぼくらは、テナントビルの中に店舗をつくらせていただいていた。ぼくらの会社がまだ初期の頃の話だ。お店のオープンが迫っていて、スタッフ全員で連日の徹夜作業をしていた。深夜2時頃だったろうか。ひとりのスタッフが突然いなくなった。ある部分…

やさしさ

相手に対して、やさしくあろうとするならば、相手にとってネガティブな決断は、早めに伝えたほうがいい。ぼくは、そう思っていたけれど、タイミングが大事な時だってある、と学んだ。どうすればいいのやら。何ごともシンプルにはいかない。 ← 創造性の連鎖で…

プライバシー

浅草文化観光センターの最上階から、浅草寺の方向を見る。上から見てください、といわんばかりの仲見世の様子。壮観だ。でも、それ以上に気になったのは、周辺の民家の窓だ。洗濯物が下がっていたり、家の中の人が見えたり・・・。きっとこの建物ができるま…

幸福

世の中で、どのくらいの割合の人が自分を幸福だと思って生きているのだろうか?きっとほとんどの人が、そんなこと考えもせずにがむしゃらに生きているんだ。自分は幸福なのかどうか、もっとみんなが考えてみるといい。そうすると、不幸をつくり出さない工夫…

東京から遠く離れた場所に

空港を出ると、しばらく歩きたい気持ちになる。空気の匂い。空の色。風の音。そして、深呼吸・・・はじめての場所との出会いは、いつもぼくの心に新しい風を吹き込んでくれる。ここで何に出会えるだろうか?これから発見する愉しみを思って、胸がはずむ。 東…

オーケストラとマーチング

姪が大学で音楽を学んでいて、今日は彼女がウインドオーケストラとマーチングで演奏するのを見に行った。彼女はフルートを吹く。ウインドオーケストラでは一番前にすわっているから、表情がよく見える。緊張した、引き締まった表情。ぼくの見たことのない顔…

5歳の子供たち

保育園の年長組の夏合宿。5歳の子供たちのエネルギーをもらう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:G…

映画 ロゼッタ

1999年。ベルギー。監督はダルデンヌ兄弟。ひたすら、まっとうに生きるために職を求め続けるロゼッタ。現在の悲惨な環境から抜け出すための、必死さが全身から伝わってくる。ついに、唯一の味方である友人を裏切って、彼の仕事を我がものにする。「人間…

タイ

タイには、21歳の頃に1ヶ月ほど旅行したことがある。大昔のことだが、その空気感は今も鮮明に思い出せる。今回、あるプロジェクトでタイをテーマにデザインしてみよう、と試みたが、1ヶ月旅をした、というだけではなかなか難しい。ぼくが訪ねた地方は、…